宅建業免許を新規取得するために最初にすることは、まず事務所をどこに設置するかを決めることです。
賃貸の仲介をメインで営業するのであれば駅前の一等地に物件を借りる必要があります。
反対に売買の仲介や自社物件の売買をメインで営業するのであれば、一等地でなくてもかまいません。
どの業務をメインにするかによって事務所の所在地を決めることが大切です。
事務所が決まったら次は会社設立のための定款認証及び登記をします。これにはおよそ三週間ほどかかります。
登記が完了したら、官公署(東京であれば都庁)に免許の新規取得申請を行います。このときに登記簿謄本や事務所内部の写真を一緒に添付する必要があります。
事務所の固定電話の番号取得やイス机等のセッティングもこの時点で必要です。
こちらの審査期間は30日~60日かかります。
官公署の混雑具合にもよりますが、実際には30日~40日くらいで免許が取得できます。
免許が許可されると事務所宛に官公署より免許新規取得の完了通知ハガキが届きます。
これは事務所の所在地確認の意味あいも含まれているので、転送などはすることができません。
次に保証協会に入会するか自己で営業保証金を供託するかを選択できます。
ほとんどの方が保証協会に入会されます。
保証協会には全日不動産協会と全国宅地建物取引業協会の2つがありどちらかを選択して入会することとなります。
どちらに入会してもレインズシステムが使用できるのであまり大差はありません。
入会金や年会費、その他細かいサービスが異なりますので十分検討してからどちらの協会に入会するかを選択します。
入会金や弁済業務保証金分担金を協会に納付すると、約二週間ほど協会による審査が行われます。
その間、担当の係員が事務所調査に訪れるので立ち合いが必要です。
弁済業務保証金分担金の供託も協会のほうから法務局にやってくれますので、自身は待つだけです。
これらの手続きが無事すべて完了すると、免許証の交付となります。
そして、いよいよ営業開始となるわけです。
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